「禍つヴァールハイト」がサービス終了してからもう3年経ちつつある。「禍つヴァールハイト」(以下“禍つ”とする)はいわゆるソシャゲ、あるいはスマホゲーの1つだ。誰もが知るようなタイトルではない。企業系wikiも途中で更新を辞めるような、そういうタイトルだ。
けれど、僕にとっては最も忘れがたいゲームの1つだ。サービス開始から、サービスが終わるその時まで、2日と離れることなくプレイし続けた。僕はスマホでゲームをしないことにしている。だから、iPadをこのために買った(今はFGO用端末になった)。多少の課金もした。それ以上に多くの時間を捧げた。だからどうだ、ということもないのだが、そういう人間が1人いたということ、このゲームを愛した人間がいた、ということを書き残しておいても良いのではないか、と思ったのだ。
「ゲムぼく。」氏が運営される「ゲムぼく。」というブログがある。記事と記事の寒暖差が非常に激しいことで有名だが、(多分)暖かい方に振り切った記事の一つに「サービスが終わるということ、そこに生きた人がいたということ。」がある。是非全文を読んでいただきたいのだが、ここではこの一文を引用させていただく。
がんばっていたのだ、みんな。そりゃあ、非効率的だったり、間違えたり、たまにはモチベーションが下がったり、結果的におもしろいゲームにならなかったりしたこともあったかもしれないけど、みんなそれぞれに、そのときできる最善を尽くしてきたのだ。
「サービスが終わるということ、そこに生きた人がいたということ。」ゲムぼく。
そうなのだ。禍つというゲームを手放しで褒めることは、正直言ってできない。言いたいことはあった。けれど、禍つというゲームを作り出した方々には本当に感謝している。彼らは、とても頑張っていたのだ。きっと。
禍つの情報はそのほとんどが企業系wikiではなく、Twitter(現X)上やDiscord、あるいは個人サイトでやり取りされていたはずだ。僕の知る個人サイトは少しずつ消えていき、SNSに投稿された情報はタイムラインのはるか彼方に散乱していく。僕の記憶も、PCに残る画像もやがてなくしてしまうかもしれない。その前に、覚えているかぎりのことを書き残しておきたい。
ちなみに、僕はタンクをメインにしていた。一次職はナイト、二次職はパラディン、三次職もクルセイダーだ。このゲームを極めていくと、最終的には回復役であるアルケミスト(三次職)に食われてしまうこともある、やや悲しい役回りである。これには本作のヘイト(敵視)の仕様が関わっている。こういうところまで、書いていけるといいが…。
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